半世紀がはるかに超える歳月の中で日帝の略奪と屠殺の痕跡もかすかになり、受難者も代が替わったが、人々の心の中に残った痛い追憶と傷は忘れられることも、癒えることもなく、世代を継いで伝わっている。
日本帝国主義の殺りくと強奪蛮行によって、840万人余りに及ぶ罪なき朝鮮人が日帝の戦場と苦役場へ、「慰安所」へ連れて行かれて獣にも劣る奴隷暮らしを強要され、100余万人が無残に虐殺された。
今も、日本の地にはもちろん、日帝侵略軍の足が届いたアジアの全ての所、はては千丈の海の底にも無念の死を遂げた朝鮮人の遺骨が埋まっているのだから、この苦痛と恨みは何によっても絶対に晴らすことができない。
問題は、挽回することも、治癒することもできないひどい被害を与えた加害当事者である日本が敗北以降、こんにちまでもわが人民に犯した罪をすすぐために何もやったことがないということである。
日帝が働いた反人倫的犯罪に対する謝罪と反省はおろか、わが朝鮮に対して卑劣極まりない敵視政策を取って反朝鮮制裁措置を毎年延長し、総聯(朝鮮総聯)と在日朝鮮人に不当な政治的弾圧と差別を加えており、過去の犯罪行為を美化、粉飾し、正当化する破廉恥な行為を続けている。
まさに、数カ月前も日本政府は閣議で、第2次世界大戦の時期、朝鮮半島から日本の本土への労働者動員を強制連行と表現するのが不適切であるとしたかとすれば、国連人権理事会第47回会議で日本軍が「慰安婦」を強制募集したというのはでっち上げた話だと強弁を張った。
このような事実は、日本が過去の侵略史に対していささかの罪意識も持っておらず、むしろ、「アジアの盟主」と自称していた昔の地位を取り戻すためにいっそう無分別にのさばっていることをはっきりと示している。
わが国とわが人民、アジア人民に働いた侵略行為と反人倫的犯罪に対して正しく反省し、きれいに清算するのは回避することも、免れることもできない日本の法的責任であり、道徳的義務である。
われわれは、日本が20世紀に40余年間わが国を占領し、朝鮮人民に計り知れない人的・物的・精神的被害を与えたことに対して、そして敗北以降の数十年間、わが朝鮮を敵視し、在日同胞を迫害したことに対してあくまで計算し、その血の代償を必ず払わせるであろう。
日本当局は、われわれの全ての被害者と遺族、わが人民の固い意志をはっきり刻みつけておくべきである。