水正果は、朝鮮の民族伝統飲料である。

干し柿、ショウガ、桂皮、砂糖、蜜などを原料とする同飲料を干し柿正果とも呼んだ。

水正果を作る方法は地方によって少しずつ差はあるが、大体、みじん切りにしたショウガと桂皮の粉を煎じた砂糖水に種を抜いた干し柿を浸し、その上にチョウセンマツの実を浮かべて作った。

蜜を利用することもあった。

朝鮮封建王朝時代には、沸かして冷ました水に干し柿を浸し、それにショウガ、チョウセンマツの実を入れて同飲料を作ったりしたが、冬にのみ味わえる独特なものと言われてきた。

資料によると、甘くてさっぱりしながらも香ばしい水正果は、その味が独特なので隣国でも作り方を習おうとした。

水正果を作る過程に生じる各種のビタミンと鉱物質、アミノ酸は、血を清くし、疲れをほぐすなど、健康によい薬理作用をする。

水正果は、国家無形文化財に登録された。